良書と言われてて読んでみたいと思いつつ、一度は手に取ったもののこれまで読まなかったこの一冊。
ついに読んだ。
とはいえ、途中で重複しそうな内容は飛ばしたけど。。
内容は進化論とゲーム理論を組み合わせた仮説を、ちょっと物語風に仕立てたというもの。
一般人向けに書かれただけあって、読みやすいと思う。
生命が生まれる以前の地球、生命のスープが出来上がってる状態で、自分自身を鋳型のように複製するアミノ酸の自己複製子が発生。
それがコピーエラーを繰り返すうちに遺伝子へと進化したのではないかという仮説を展開する。
人間はいつも一つの個体を命の一単位として扱ってるけど、一個体はただの遺伝子の乗り物であり、生命の本当の目的は遺伝子を運ぶことっていう話も面白かった。
有性生殖は遺伝子が半分になるから非効率という話も、有性生殖を引き起こす遺伝子単体が生き残るためにやっているのであって、遺伝子全体を残すことを最優先っせているのではないという仮説もあった。
結局、仮説であって真実かはわからないけど、かなり現実味のある話だとは思う。
上の話は序文で、後はコンピューターのシミュレーションを使って利他的に見える行動が、実は遺伝子を残すために一番効果があったっていう話が続くけどそれも書いてしまうと長くなるからやめとこう。
この利己的な遺伝子の話は、進化論とゲーム理論を組み合わせた話だから全く新しい話ではないけど、地動説くらいの衝撃があるのではないかと思うのだけれども。
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- 2017/03/27(月) 07:00:00|
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